エッセイ 青木 崇
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今年は鎌倉が熱い
 NHK大河ドラマが「鎌倉殿の13人」となり、期待がふくらむ。

  

鎌倉のはじまりも熱かった。武士の頭領で都会育ちのイケメン男・源頼朝と伊豆の豪族 北条氏の勝気な箱入り娘・北条政子がアツ熱、ラブラブの恋を実らせ結婚。(1177年、頼朝31才、政子25才)
政子はシティボーイの女たらしに悩まされながらも、初代の将軍夫人として男2人、女2人の子宝にも恵まれ、順風な結婚生活を送っていった。
しかし、好事魔多し、である。 1199年将軍・頼朝が相模川の橋供養の帰途に落馬、脳出血を併発して急逝。(享年53)
その前後に病弱だった2人の娘にも先立たれる。 さらに、頼朝の死後、若い2人の息子が順次後を継ぐも、こちらも病弱だったり、 任務の重圧に耐えきれず、いずれも短命に終わる。
鎌倉政権は 141年に亘るが、頼朝の治世は僅か7年。 あとの134年は北条氏によって支えられた。
地方豪族とはいえ、北条氏は優れた人材を輩出していった。
政子は 実家元の支えを得て、鎌倉政権の中枢を担い続け、1225年、68才で波乱万丈の生涯を閉じた。
死後は、尼将軍として後世にその名を残した。





 <2022/02/10 文責:青木 HP編集:後藤>