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高速中央道で行く山梨は、上州-高崎や上総-木更津よりもすこぶるアクセスが良かった。
立川駅から多摩モノレールで甲州街道駅。少し歩いて中央道日野から高速バス甲府駅行きに乗車。
” 中道ナカミチ ”または” 中央道釈迦堂 ”のバス停前が標題の古墳と遺跡です。
これらの史跡は規模が大きく、山梨県立考古博物館と笛吹市-甲州市立釈迦堂遺跡博物館を共に併設。
これらの史跡へ中央線特急” かいじ ”で向かうと、甲府駅からレンタカーがないと大変。レンタルの
電動自転車は大丈夫なのですが、自動車運転免許はなしです。一度に訪問数はこなせません。 |
【 甲斐銚子塚古墳 】 |
2022年3月と11月に訪問。 山梨県甲府市下曽根町-曽根丘陵公園。国指定史跡。
古墳時代前期4c後の東日本最大規模の前方後円墳。墳丘長169-後円径92-高15mを測り、東側80m
先に円墳の丸山塚古墳が隣接する。規模は径72-高11mと大きく、銚子塚の倍塚として築造された。
共に周濠を持つ。二つの古墳は曽根丘陵北端の平坦部にそれぞれ立上がり、一目で印象に残ります。
美形です。丘陵は甲府盆地南部に広がる笛吹川扇状地で、地下は火成岩の基盤岩盤を敷き大きな水が
めを蓄えてます。 一帯はフォッサマグナ西縁の糸静線を通じて有史より古代人が往来定住し、弥生
末期集合墳墓群を始め多くの古墳が散在する史跡巡りのホットスポット。
比高差80mの丘陵は四季豊かなハイキングコースです。 |
倍塚から甲斐銚子塚古墳を望む |
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東海地方からの畿内系古墳文化流入路-中道往還ナカミチオウカン。 博物館前に新宿行き中央高速バスの
停留所。少し離れてリニア新幹線甲府県駅予定地。 全国展開するケーキのシャトレーゼ本社-工場
も近い。
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山梨考古博物館” 甲斐の勇者タケキヒト展 ”冊子 |
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主な副葬品に、倭ヤマト政権威信財の三角縁
神獣鏡や舶載漢鏡の内行花文鏡と多彩。
山梨県産水晶製勾玉と硬玉製勾玉。
管スガ玉。東日本レベルで交易。
周濠から幡ハタ状木製品。祭祀儀礼に使用。
東日本で類例はない。
腕輪の貝釧カイクシロは南洋産( 沖縄諸島か )
巻貝。古墳期は西日本分布。
鉄製品は畿内服属の分与か。
鉄剣-鉄鏃ゾク-鉄斧フ-鉄鉇( シ-ほこ )。
近隣古墳から馬歯、鉄柄斧、短甲( タンコウ-
よろい )、冑カブト、馬具。 |
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【 釈迦堂縄文遺跡群 】 |
2022年9月訪問。山梨県笛吹市一宮町-甲州市勝沼町。中央道釈迦堂PA。
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1980年からの中央自動車道釈迦堂パーキング工事で発見。縄文中期の土器-土偶-石器が 30tも
出土。 中でも土偶の1,116点は三内丸山遺跡に匹敵し、水煙文スイエンモン土器など多くは重要文化財。
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黒曜石で結ばれた”星降る中部高地の縄文世界”は、 諏訪盆地から甲府盆地へと広がり、文化庁の
日本遺産・ JomonHe ritageに認定。 八ヶ岳山麓黒曜石原産地をネットワークとして、塩尻市-
諏訪市-茅野市-富士見町。北杜市-韮崎市-南アルプス市-甲斐市-甲府市-中央市-市川三郷町-山梨市
-笛吹市-甲州市のJR中央東線沿に連鎖する。
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釈迦堂遺跡は富士五湖北側の御坂山地を源とする京戸キョウド川の扇状地に展開。
旧石器-縄文-古墳期と以降に 及ぶ多様な遺構と大量の遺物から成る。特に縄文期集落遺構は、時を
通じた人々の移動の様相が読取れる。 中央高速道上下線のパーキングエリア全体が釈迦堂遺跡群。
周囲は桃畑・葡萄畑。遺跡発掘は2万人を動員。
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釈迦堂博物館から遺跡のPAを望む |
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遺跡は標高450mに位置。遺構-遺物はそのまま手付かずで発掘。 上り線PA施設は甲州市、下り線
PA施設は笛吹市。 博物館は下りPA内からアクセスできる。
西隣の一宮御坂ICと笛吹八代スマートIC中間点に笛吹市二之宮-姥ウバ塚遺跡。
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